戯れ言といたち噺

切り紙のこと、日々の戯れ言など

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

花珠爛漫「中国・庫淑蘭の切り紙宇宙」展

130805_2.jpg

楽しみにしていた展示・花珠爛漫「中国・庫淑蘭の切り紙宇宙」展に行ってきました。
運良くトークショーの抽選にも当選したので、ダブルで期待の高まる日となりました。

130806_9.jpg

東京は全然わからん…大丈夫かいなと思ってましたが、文明の利器・googleマップ様のおかげでどうにか迷う事なくたどり着けました。
私が唯一スマホを使いこなしている!と思うのはこのgoogleマップ様を使っている時だけ。

庫淑蘭さんの作品が日本で公開されるのは今回が初めて。というか、もしかしたら最初で最後なんじゃないだろうか?
作品は全て台湾・漢聲雑誌社の所蔵です。

会場に足を踏み入れたとたん、目の前に広がる庫淑蘭さんの世界に目を奪われます。
ほとんどが短辺約60cm、長辺約80cmという大きなサイズの作品で、中には長編が1mを超える大きなサイズの作品もありました。
現物を見る事はできませんでしたが、最大のものは横2m、高さ3mの大作。見てみたかったなあ。。

作品は切り紙の上に細かい色紙を貼付けていく手法で作られています。
小さな花や点にも丁寧に紙が貼り重ねられており、緻密という言葉では足りないくらいの細かさとなっています。
いったい一幅を完成させるのにどのくらいの時間を必要としたのか…。想像もつきません。
印刷物では人物のほっぺがグラデーションになっている作品も見た事があり、どうやっているのかと思っておりましたが、これは何かの染料を塗り付けてぼかしたようになっていました。
作品のタイトルは、自作の歌をよく歌っていたという彼女の詞から取られたものなの…かな。

庫淑蘭さん自身は苦労の連続の人生だったにもかかわらず、全ての作品は正のエネルギーに満ちあふれています。
見開いた目が可愛らしくて、見ていると幸せな気分になる冒頭の写真の「剪花娘子」たち。
彼女たちはよく見ると鋏をにぎっていたり、ひざに置いていたりしています。
これは庫淑蘭さんの人生を変えた大事故のさなかに夢に出て来た女神をかたどったもので、庫淑蘭さん自身もまた自らを「剪花娘子」だと名乗っていたそうです。

130806_4.jpg

130806_6.jpg

暮らしの様子をいきいきと切り出した作品たち、そして命のうねりをそのまま写しとったような「空空樹」、グロテスクな虫たちですらカラフルで可愛らしい。

130806_5.jpg

彼女の手にかかると電球などの何気ない生活用品ですら、何かの果実のような命が宿ったような形になります。
米を溶いたのりで貼られた作品はもろく、取扱いは大変難しいそうです。当然撮影は禁止。
上記の写真は漢聲雑誌社の書籍「剪花娘子 庫淑蘭」から引用させてもらってます。

作品を使ったPVは可愛らしく、特大サイズのタペストリーもとっても素敵で、できるもんなら欲しかったです^^



130806_8.jpg

午後には黄永松氏と、杉浦康平氏のトークショーが行われました。

2009年に訪れた台湾の漢聲巷で偶然にも黄氏の姿を見かけました。
日本から来たいち観光客にすぎない私にも丁寧に母系氏族社会の説明して下さったのが今でも印象に残っており、当時の筆談のメモはいまだに手元に置いてあります。
そしてサインを頂いた「剪花娘子 庫淑蘭」は宝物です。
現れた氏は当時の印象そのままでした(服装までも!)。にこやかに楽しげに、そして熱心に語る姿に終始引き込まれていました。
杉浦康平氏はブックデザイナーとしてのお名前と「文字の美・文字の力」、「生命の樹・花宇宙」を読んだ事があるのみです。
どちらの本もとても興味深かったので印象に残っていたのですが、まさかこんなに気さくに楽しくお話をされる方だったとは!
写真からはもっと学者然とした雰囲気を勝手に想像していました。

そのような両氏のトークショーはまったく肩ひじの張らないもので、時に笑いを交えながらの和やかで楽しい時間となりました。
庫淑蘭さんの切り紙の制作過程に触れ(過程の再現は漢聲のスタッフがひとつひとつ作り上げたそうです)、どのような人生を経てこのような作品を作るに至ったかを丁寧に黄氏が説明してゆきます。
庫淑蘭さんの窰洞へ行った事のある黄氏は、「他の窰洞は真っ暗で何もないが、彼女の窰洞だけが美しく明るい。そこには女神が住んでいる。」と感じたそうです。
話の中からは、黄永松・杉浦康平両氏の庫淑蘭さんと彼女の作品に対する大きな関心と深い造詣、そして温かい愛情を感じました。

杉浦氏の話はそのあと黄土高原の伝統的な踊りの秧歌や麺花、抓髻娃娃の説明、アジアの紋様にまで及び、時間が許すならもっともっとお話を聞きたかったと思うくらい興味深いものでした。2時間があっという間に過ぎてしまいました。
抽選当たってほんとに良かったです!

展示・花珠爛漫「中国・庫淑蘭の切り紙宇宙」展は9月17日まで。
銀座新聞ニュースの記事はこちら

期間中東京へ行く事があればぜひぜひぜひご覧いただきたいです。
無料です。こんな素晴らしい展示なのに。もし東京住まいなら何度でも足を運びたいです。。

興奮して長くなってしまいました(汗)


お越しいただきありがとうございます。
ついでに↓押していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 切り絵・貼り絵へ
ランキングバナー

中国の切り紙・剪紙をモチーフとした作品を作っています。
よろしければこちらからどうぞ。


« ワークショップのお知らせ|Top|その後のいたち »

コメント

今日 ミキモトホールで花珠爛漫、観て来ました。色合い 配置 ストーリー性、ずーっと見ていたくなる作品で、あのエネルギーは素晴らしい !! ハンガリーの民族衣装にもつながるような不思議な感覚でした。 会期中、もう一度行きたいですね。

くんみんさま

こんにちは。
エネルギーに満ちあふれていて、見ているだけでも何かの力を与えられるような、そんな作品たちでしたね。
仰るように、民族衣装などのカラフルな色使いにも通じるような感じもいたします。
東京に住んでいたら何度も足を運びたいです(o^∇^o)

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kasparek.blog108.fc2.com/tb.php/707-e30c940c

Top

HOME

切り紙、旅行のことなどなど
中国の切り紙をモチーフとした作品等のHP→こちら。販売はこちら。
FB

kasparek

Author:kasparek

mikan.jpg









みかんです。
2005年12月3日生まれ。マーシャルフェレット/シナモン
マヌケ&お笑い担当。
★2013年8月1日 虹の橋を渡りました

nimame.jpg









にまめです。
マーシャルフェレット/ブラックセーブル
腹黒担当。 ★2014年6月23日 虹の橋を渡りました(8さい6ヶ月と6日)


*script by KT*

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。